[コロナ・ショック ⑦] 新型コロナ・ウイルス対策のために開かれたG7のテレビ会議を終えた安倍総理の表情は見るからに疲れ切っていた。記者団の質問に対して「東京オリンピック・パラリンピック開催について各国首脳に説明した」と答えたが、自分の立場に対する理解と協力を『お願い』したのだろう。
ギリシャでの聖火リレーは中止になった。アメリカ、ドイツなどのように他国からの出入国を制限する国がどんどん増えている。日本だってそうだ。一方では感染者も死者もうなぎ上りに増えている。こうした中でどれだけの国が選手団や優秀・有名な選手を日本に派遣するだろうか。スポーツの祭典だから田舎の運動会のように簡単には中止できないと考えているのだろうか。
国民はささやかな会合ですら中止にしてコロナ感染と必死になって戦っている。年度末になって資金繰りに懸命な企業も多い。人が動かなければ金も動かないからだ。しかし我が家では戦時中の標語を思い出して「欲しがりません(コロナ戦争に)勝つまでは」を合言葉に耐乏生活を続けている。不謹慎な言い方かもしれないが、人類が倹約して地球温暖化を防ぐように神が与えた試練なのかもしれない。
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