5 会員放談 「トルコの魅力」 松下 孝 氏
9月の会員放談は「トルコの魅力」と題して、ここ3年間毎年トルコを列車か車で4〜5、000キロも廻っている松下孝会員によるものでした。当日は、講演への期待で30名もの会員が集まり 今回より 会が購入したプロジェクターを屈指し 資料を映しながら より分かりやすく放談されました。
松下会員は、13年以上前からトルコの旅を続け、今や玄人はだしのトルコ考古学の専門家であると言えます。いずれこの通信に寄稿していただくことにして、今回は、豊富な収集写真を交えた盛り沢山なお話のごく一部をご紹介することにします。
「まず、トルコは極めて親日的でエジプト以上に古い遺跡が多々あるものの、日本人に似てPRが下手なためあまり知られていない。こうしたところも含めとても親近感を持てる国民である。
トルコの歴史は、紀元前2世紀の鉄文明ヒッタイトが身近で有名だが、最近、紀元前11、600年の遺跡(シリヤとの国境地帯アレッポから70キロ)が発掘されるなど、世界一古いものは数多くある。例えば
・小麦の原種、イチジク、チューリップ、杏子などの発祥の地
・サンタクロースの生誕地(トルコから北欧へ)
・パウロ、ヨハネ、ペトロ;いずれも元々トルコの地元の新興宗教家であった。
そして、人々は、先祖を大切にし、古いものを大事にしている。
遺跡や博物館は沢山あるが、イスタンブール博物館には、15世紀オスマントルコ時代を描いた絵画をはじめ、色々と興味深いものがある。もっと世界に向けてアピールし、トルコの魅力を多くの人に知ってもらいたいと思っている。
|